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萩尾望都 特集本
 
やっぱ神 最近発売されたMy神のムック本です。左はインタビュー中心の特集号。右はエッセイ集。実は、右のエッセイ集は12年前、あんず堂から出版された物の再録版です。私はオリジナルの方を持ってました。今回の特集号は神スキ〜にはたまんない一冊!特に今だ健在の実の両親&姉妹方のインタビュー記事は必見です。お母様、大滝秀治にしか見えない… ご両親は萩尾先生が漫画家でいるのをずっと反対されてて「ポーの一族」や「トーマの心臓」を描いてる時でも「いつ漫画家やめるの?」と会う度に聞いていたというから恐ろしい。それが、小学館漫画賞を取った時に「もう、漫画をずっと描いてていいんだ」と萩尾先生が思ったとの後日談。良かったやめないで

こっからは長いよ〜
 インタビューは両親や40年来のマネージャーさんや親交のある小説家、漫画家の大御所がずらりと続きます。以前、ビデオでも見た夢枕獏さんが萩尾先生に「『ポーの一族』の続きを描いて下さい」と会う度に嘆願していると、一度だけ先生が「一つ手があります」とただそれだけおっしゃった、というお話。私はこの一つの手は「テオとキリアン」の後日談かな?と思っています。未解決の伏線の中で、あそこの伏線が一番大きいから。今の絵柄でエドガーを描けるのか、とか色々と胸中はあると思うけど、やっぱり読んでみたいって気持ちの方が大きいもんね〜。

あとね、かな〜り爆弾発言!があります。ユーリについて。米マンガ研究者マット・ソーン氏との対談で、ユーリが例の場面で性的虐待を受けた、と捉えたと氏。萩尾先生は「あ、そうですね」と一言それを肯定しています。やっぱり〜そうなんだ〜!そういう描き方もあるんだ〜!

彼女のデビューは講談社の「なかよし」。当時の講談社の担当さんが九州のご実家まで来て「娘さんを漫画家にする為に東京にやって下さい」と父親の元に直談判に行ったとか…。実はこの後、東京に出るまでに立続けに8作品のネームが担当者から没を喰らった時に、たまたまアシスタントに行った先の竹宮惠子先生の紹介で小学館の編集者と会い、その没作品を全部買い取って貰い、その後の活躍はその編集者との二人三脚で、と当時を振り返る。その編集者、見る目あったよね〜。

それから、これは漫画を描く側が読むと、すごい内容!萩尾先生のお話の構成力や画面構成について色んな観点からのお話が載っています。私的にはアシスタント兼マネージャーさんのインタビューが一番印象的でした。萩尾先生のトーン指定は完璧で、特にベタの指示が特殊であるらしく、又、背景に季節感、温度、時間等まで緻密に計算されて描きこまれていると。一度どこかで彼女のネームを見た事があるんだけど、殆ど本原稿と同じでした。つまり、読者がいかにスムーズに漫画を読み進めるかを身体と脳内で完璧に出来上がっているので、構図を決めるのが早い等々、もう目から鱗の様な話が満載です。又、彼女は萩尾先生の人間性を「ひがまない、ねたまない。ある程度、人が持っているような意地悪さが、ない」とも語っています。お人柄さえ神

全編を通して、皆さん口を揃えて彼女の事を少女漫画界の「天才」と評しています。萩尾先生は一番影響を受けた作品に手塚治虫の「新撰組」をあげていますが、学生時「こんな表現を漫画でしてもいいの?」とかなり衝撃的だったと当時の事を語っています。手塚先生から萩尾先生へ引き継がれた漫画界のバトンは確実に次世代の漫画家達へと引き継がれているのではないでしょうか。

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