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星の時計のLiddell

 JUGEMテーマ:漫画/アニメ

検索が多いので、以前紹介した今は消えた内田善美という漫画家の作品を再びご紹介。単行本刊行は10册程度。活動期間は約10年間。いなくなる後半の作品群は、芸術作品の域に達しています。↑代表作「星の時計のLiddell」の表紙。宗教画じゃ〜ありません漫画です。ありえな〜い
↑同じく3巻の表紙。背広の質感といい、溜め息が出そうです 勿論CGなんてない時代、すべてアナログ!
↑この作品、当時としては大判で印刷も紙も良く、一冊内にカラー絵が4枚挿入されています。今思えば、これは出版社の良い選択だったと思います。
↑見開きのカラー絵の色鉛筆絵。微妙な色合いと質感です。
↑カラー絵。CGが発達した現在でも、ここまでの緻密さと質感を描ける漫画家やイラストレーターさんはそういないと思います。
肝心の漫画ですが、この作品は著者の作品の中でも、かなりスピリチャル。ちょっと一回読んだだけでは全く理解出来ない様な深い内容と世界観です。一言で言うと漫画というよりは叙情的。私は好きですけどね〜
あらすじは、アメリカ人の青年ヒューは夢に何度も出て来る「ある少女の面影」を追って、金木犀の薫るその少女のいる「家」を探す旅に出る。手掛かりは彼の夢の中の映像と香りのみ。その旅に同行するのは、親友のロシア貴族青年ウラジーミル。旅が深まるにつれ、ウラジーミルはヒューが「その少女が存在する彼岸側」に消えてしまう予感を いつしか抱く様になる。果たして、その家は見つかるがヒューは…。
漫画として読むと、ちょっと面食らいます。外国の詩集や小説やフランス映画と画集が一つに織り合わさった様な不思議な読後感と圧倒的な世界観。勿論、画面の美しさは芸術作品の域ですから、絵が気に入られた方なら画集感覚で手元に置くのもいいかと思います。(但し、前記事にも書いてますが、著者の行方が不明なので再販の予定はなく絶版。オークションかマーケットプレイスからの高値の購入のみになります)
↑ロシア貴族青年が持つ屋敷の庭のコマ。色んな意味で凄い背景!
↑NYの場面の一コマ背景…漫画と言うより一コマ一コマがイラストとして完成されていますね〜
↑携帯から撮影した見開きのページ。よ〜く見て下さい!これ全部ペンではなく鉛筆画なんです!
↑上のページのアップ画像。細かすぎて呆然自失 勿論トーンなんて使ってない!
↑こちらは普通のページ。と思いきや、よ〜く見るとソファの質感が違います!実はペンで描いてるページのソファの模様だけ質感を出す為に鉛筆で描いているんです! 鉛筆画が好きな私は、この緻密に計算されたこの画像に釘付けになりました。
この方、手を抜くという事を知らない漫画家さんだった様で、あとがきなんかに「漫画家になってからの記憶がない」くらい忙しさに謀殺されていた様です。そりゃ、ここまで描き込んでたら時間ないはずだわ〜
↑おまけ。こちらは自薦画集のモノクロ画像。この画集の画像も又いつかご紹介出来ればと思います。