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3月のライオン(羽海野チカ著)
 JUGEMテーマ:漫画/アニメ
躊躇していた羽海野チカの連載漫画。読むなら大人買いだろ〜と一気に8巻まで。読みました…泣いたとか泣いたとか、そんな言葉で言い表せられない。圧倒感…こ〜いう漫画家って、何十年に一人だな〜って思う。

あらすじ…東京の川沿いの下町に一人で暮らす17才のプロの将棋棋士 桐山零。彼は幼い頃、事故で家族を失い、深い孤独を抱えた少年。そんな彼の前に現れた温かい3姉妹。彼を取り巻く将棋界のライバルや仲間。様々な人間が、何かを失い、何かを取り戻し、育んでゆくヒューマンストーリー。

この題材を男性が描くとリアル一辺倒になってしまうのが、この作家が描くと、少女漫画らしさ、可愛らしさ、今風と相まって、読者層が一気に広がる。本当に大人から子供から男性から女性から老若男女を問わない。そこもすごい。

この漫画、マンガ大賞2011とハチクロでも受賞した講談社漫画大賞を連続受賞している。著者の連載作品はご存知ハチクロとこの作品の2作品のみ。でも既に品格は大御所の域。ご本人のお人柄はあとがきからもわかる様に、奢った所が微塵もない。だからこそ、あのキャラクター達が生み出される。

ネームの上手い漫画家投票では1位。それも頷ける。とにかく、その紡ぎ出される「言葉」がすごいのだ。ハチクロの時も泣いたけど、今回はその比じゃ〜なかった。感想は色んな人がどっかで上手く書いてるので、私は自分のヒットした部分だけ。

実は一番スゴいと思ったのは…漫画の中で「あれは将棋の鬼だ。ギリギリ…人の姿を保っているだけの」と表現される将棋界の名人「宗谷冬司」。こんなキャラクター今まで見た事ない。ただ強いとか、努力の人とか、神の域の人とか、そ〜いうキャラはゴマンといたけど、このキャラクターの表現力は、群を抜いている。

私が一番好きな場面は、彼ら2人が対局した時、主人公の零の中に「まるで 銀色に光るまぶしい水が すみずみにまで 流れ込んでいくようだった」と表現される場面。そこだけ切り取られた様な不純物が全くない真っ白い次元。そこに一瞬でも浸かった事がある人間だけが知り得る「えも言えぬ心地よさ」

抱え込んだ不幸の大きな塊を、一つ一つ溶かしながら、様々な人間と出会い成長していく主人公の零。その零が「将棋の神様」に触れた一瞬の白い次元。汚れた後なのか、元々汚れてないのか、その「神様」は見た目も殆ど年を取らない。神とたとえられる その一方で誰かが言った「きっと 悪魔っていうのは ああいう顔して いるんだろうな」…それが宗谷冬司。

もうね、この宗谷冬司の絵がね…とてつもなく美しいんです 何度も見ちゃう。この先、主人公の零がこの神様と どう触れていくのか…

この作品、3姉妹の中2の次女が学校でいじめにあい、そこからいじめに対しての闘いが始まったりと、将棋だけを取り上げている漫画じゃ〜ない。女子高生、サラリーマン、スポーツマン選手、主婦…どんな層の老若男女が読んでも、必ずどこか自分の心にヒットする部分がある極めて希有な作品でもあります(最初に言っとくけど、キャラの半分はおっさん&じ〜さんだから)

ウンチク垂れるより、まず読んで欲しい。つか、読まなきゃ損するよ的な作品。勿論★555555。すごい、スゴ過ぎる〜
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