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昭和元禄落語心中(雲田はるこ著)
 JUGEMテーマ:漫画/アニメ
すご〜〜〜く気になっていた漫画。又も大人買いです。大人で良かった。一言、とにかく面白い!! 現在4巻まで刊行されていますが、絶対に大人買いをお薦めします!1巻ではこの漫画の良さはきっと伝わらないから。(以下ネタバレを含みます)

雲田はるこはココでは有名なBL作家さんですが、恐らく初めての非BL作品。講談社のITANという雑誌の連載作品ですが、編集さん、よくぞこの方に非BLを描かせたな〜と。いつも思うけどBL界って本当に人材の宝庫。最近ではオノナツメ (basso)、えすとえむ、ヤマシタトモコ、阿仁谷ユイジ等(ら)に次いで この雲田はるこがBL出身から別ジャンルで新境地を開いた作家さん。

では、あらすじ…満期で出所の模範囚が直行した先は寄席。昭和最後の落語大名人 八雲(やぐも)の元へ弟子入りを嘆願し、その場で俗名 与太郎(よたろう…落語用語でバカでまぬけな男の事)と言う名前を貰い、そこから与太郎の落語人生が始まる。一方、八雲最大の亡きライバル助六(すけろく)の忘れ形見 小夏(こなつ)は同じ屋根の下に暮らしながら、八雲の事を心底嫌い「助六(父親)を殺したのはお前(八雲)だ」と言い八雲に恨みを抱いている。2巻の中編〜4巻(恐らく5巻まで)は八雲と助六の過去編。助六の才能を一番理解し愛したのは八雲だった。

これ読むとね、生の落語を寄席に行って聞きたくなる!落語って、こんなに面白い世界なの〜と思ってしまう。ココが作者の狙い。落語の考証がどうのこうの言う人は あるかもしれないけど、単純に漫画作品として面白いの。これは文句抜きに。

著者のBL作品「新宿ラッキーホール」の時に「この作家さん、心情表現が抜群に上手いな〜」って思ってて、でもBL作品だから1册でシリーズが完結してしまうには勿体ないくらいのキャラの立ち方、ストーリー展開だったけど、それが今回見事に その才能を余す所無く開花させた作品。

私はこの方、絶対非BLの方が向いてると思う。理由は二つ。一つはBL特有の色んな制限がない事。二つ目は絵柄。癖のある曲線的な描線なので、BLだと それが裏目に出るけど非BLでは、それが「味」になる。

そう、BL作品の時は、絵柄が勿体ないな〜と思ったけど、今回はこの絵柄が最大限に生かされ昭和の風情を漂わせながら江戸の粋を描く。そして、著者特有の描線から醸し出される独特の艶かしさに、読みながら背中がゾクゾクする(だって着流しだらけ〜v)

特に主人公の一人、八雲の一人称が「アタシ」なんだけど(決してオネェじゃ〜ないヨ)古き良き江戸の彼の滑る様な「べらんめェ口調のセリフ」が…もうもうツボ!本当に「あ〜漫画って面白い」と思わせてくれる作品。勿論★5555555(最近コレばっか、でも幸せ♪
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