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「花咲ける青少年」特別編3〜5巻(樹なつみ著)
 JUGEMテーマ:漫画/アニメ
大好きな樹なつみの花咲けシリーズ特別番外編一気に3〜5巻の最終巻までのレビューです。いや〜楽しませて頂きました。こんな言い方おかしいけど、本当に樹なつみは漫画が巧い!
 
本編が描かれたのが約20年前。舞台化と原画展の記念イベント的に始まった番外編が、おそらく出版社の予想に反して余りにも反響が良かった為、腰を据えてじっくり一人一人のキャラの過去を掘り下げた番外編と、最終巻は彼らのその後の物語が描き加えられ、本編+特別編で更に作品の質を1段も2段も上げる結果となった作品。
 
まずは3巻。賛否両論のノエイ編。私は本編のノエイより好きでした。あの堅物ノエイにも、こんな滾る様な熱情があったのかと思わずにいられない。心の底にずっと仕舞いこんでいた恋心を確かめにいくノエイの男らしさが際立ちます。この番外編でノエイの男度がグッとアップ。
 
更に3〜4巻に掛けてのマハティの第二正妃セレイラの後宮物語。セレイラはセドリ家出身のナジェイラの祖母。花鹿の祖母キャスリーンの消息を調べた人物。ここで新たな美形キャラ、ナイルが登場。国王であり夫であるマハティには尊敬の念を抱き、側近のナイルには密かな恋心を抱くセレイラ。好きとか愛してるとか、そういう言葉は一切使わずに、行間だけで声に出せない恋心を画面一杯に醸し出す樹氏の手腕に脱帽です。読後感が幸せ〜な一編。
 
4巻の後半は打って変わって、なんとあの謎の人物、立人の父 視意と立人の幼少時代の物語。あんまり評判は良くないんだけど、私はすご〜〜〜く好きな一編です。とにかくこの視意が色っぽい。そしてなんと、視意の本当に好きだったのは、あの○リーだった!という裏設定が最後に大きな色香を添えています(ん〜こういうちょっとBLっぽい裏設定は大歓迎!)
 
最終巻の5巻は大トリを飾る立人編。過去を綴った今までの番外編とは異なり、本編終了後、倣家を離れた立人の行く末を中心としたお話。
 
ギヴォリ島で花鹿と静かに隠遁生活を送っていた立人に、復帰を望む倣グループの現総帥 符義からの打診に加え、ハリーの会社の乗っ取りを企む若き野心家”パラグーダ”グリークの接近が重なり、立人は再び自分の意思で、苛烈なビジネスの闘いの場へと舞い戻ります。
 
スピーディかつスマート、胸のすく様な立人本来のビジネス超手腕が炸裂。ここに来て一回りも二廻りも大人の男に成長した立人に出会える微塵も期待を裏切らない最後の番外編。
 
また、最終話だけあってキャラ総陣が次から次へと登場し、それぞれのその後が見れるのも楽しみの1つ。特筆すべきは1〜4巻の番外編で新しく登場したキャラ達を再登場させ、その後の花咲け総陣達を更にもり立てています。そして改めてこの作品は『人間同士の絆の深さを描いた作品』だったのではないかと再確認。
 
樹氏自身にとって主人公が女性なのは確か、この作品とデーモンサクリードの2本なんだけど、彼女の描く男性と女性の魅力の質が天と地ほど違いがあるのは もう一種の謎ですね〜男性はどれもこれも垂涎レベルなのに…
 
とにかく、その辺のイケメンなんちゃらレベルではなく、男性を描かせるとその美オーラが半端ない樹氏の眼服な作品でした。勿論★5×5
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