sora、sora組のBL漫画制作、お仕事情報や雑記等…
<< August 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< テコ入れ原稿 | main | 違い >>
西高東低 挿絵

JUGEMテーマ:BL小説

 東雲は一旦席を離れ、自動販売機でミネラルウォーターを買い一気にそれを流し飲んだ。
 ワー! と一際高い歓声が挙がり、東雲は振り返った。人の群がる出入り口の隙間から中を覗く。


 西門だ!


「ちょ、ちょっとすみません。」


 強引に人を割り身を乗り出したその先を、西門のブルーのユニフォームが風を切って駆け抜けた。


 ダダダダ…!


 床が揺れたような気がした。黄色のユニフォームの相手校の選手とボールを巡って激しく競り合う。ぶつかり合う衝撃で汗が飛び散る。


「西門!!」


 東雲の喉から思わず歓声が上がった。その表情も漲る力も、授業での試合など問題にならないほどの迫力だった。


 コートの中の格闘技みたいだ…。

長い手足を活かし相手の行く手を阻む西門から立ち昇る闘志。


流石に強豪校同士の練習試合だ。相手もその気迫にたじろぎはしない。


ダダン!!と真正面からぶつかり合う肩。


「行ったれーー!!!」


誰かが東雲の後あたりで叫んだ。耳がビリビリ震えた。


その瞬間、数歩走った西門が飛んだ。その目がずっと上を睨んでいる。


踏み切った足が地を離れ伸ばした腕がゴールへボールを押し運んでいく。


まるでスローモーションの様に秒刻みに見えた。


誰も手出しができない。誰も追ってこられない高みへ。西門だけが硬質の翼を持つようだった。


ダン! ピピーー!


西門が地に降りる音とホイッスルの音が同時だった。

 

 

すげー。あのガタイであそこまで飛ぶかー。


皆が感嘆しながらざわめいた。


その中にいて、東雲の心と背中が戦いた。


すごいすごいすごいすごいすごい! 西門! ホントにすごいよ!


東雲は駆け去っていく西門の背にそうつぶやいていた。

 

-------------------------------

 

↑エブリスタで連載してます(現在は休載中)BL青春小説「西高東低」の1シーンの挿絵を鉛筆にて3P挿入。1Pに付、画像は1枚しか挿入出来ないし、文章の最後にしか画像を貼り付け出来ないので結構難しいです。今回はたまたま読み返ししていたら、このシーンを描きたくなったのでコピー用紙に鉛筆でサササッと。

 

今月は何だかブログいっぱい更新したな〜