sora組のBL漫画制作、お仕事情報や雑記等…
<< October 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
「月影」SHOOWA著
 JUGEMテーマ:BL漫画

表題作「月影」は昭和初期の色街の郭での少年と医者の悲恋物語。これの続編が「逃げ水」。その他に「ホモ連戦隊 守るんジャー」「罪隠し」「ジュグリノ・ジュルノ」の短編3本立の合計5短編。

SHOOWAさんってシリアスとギャグの両方を描く不思議〜な作家さんで、この本は麗人初コミックスなので、こういう雑多な短編集になったと思うんだけど、表題作2本立以外は意味不明な作品って印象。じっくり読んだって気がしないんですよね。先日の井上佐藤さんの時にも書いたけど、実力のある作家さんは、出来れば表題作一本長編でじっくり掘り下げて読みたい派。今回も麗人だから仕方のないことなのかな〜

という事で表題作のみの感想ですが悲しいながらも最後には少しほっこりします。2本立なお陰で、主人公少年の成長物語になっており、時を経て色々な愛の形を学んでいく過程がSHOOWAさんならでは。結構重いテーマですので、やっぱりこれ一本でじっくり一册通して描いて欲しかった。表題作だけなら★4コミックス通してなら★3。麗人さん、次に期待します。
読んだよ〜の足跡代わりにポチッと→更新の励みに

「オオカミの血族」井上佐藤著
 JUGEMテーマ:BL漫画
生きてましたよ。梅雨ですね。というわけで10ダンス以来ちょっと気になる井上佐藤さんの漫画を読んでみました。表題作の「オオカミの血族」は「子連れおおかみ」(未読)のスピンオフ本。お父さん達がどちらも子持ちでホモカップル。で、一緒に育ったお互いの子供3人の内の2人の物語。一人は離婚して子連れになってますが、最後まで読んで子連れである意味がありませんでした。ある意味惜しい作品です。

が、この漫画の人気は表題作の方ではなく、後半の別の物語「sweetie」「gloria」「gloria!」の3本立の方。まずタイトルが惜しい!おそらく最初は短編の予定だったんでしょうね〜勿体ないです。昔、ハーフ子役アイドルを熱愛していた妻子あるエリート税理士が、大人になったその子役アイドル本人を追いかけて恋をするお話。

10ダンスと違う点!エロ!エロシーン満載!びっくり!井上佐藤さんってこんなにエロいシーンも描けるんだ〜というのが率直な感想…つ〜か本来はこっちなのね多分。

10ダンスの杉木先生もそうだし、この税理士もそうなんだけど、目つきの悪い黒髪の真面目なもっさいおじさんが、相手に全てを捧げて恋をするその一途さが…もう可愛い過ぎて可愛い過ぎて…グググっ〜ともっていかれます!

麗人は本来のBL雑誌なので今までは短編が主でしたが、最近のBL漫画の傾向が短編から長編に移りつつあるので10ダンスの様な特殊なテーマの長編(BLにしては)を作る様になりましたね。私は短編よりも長編が好きなので、こういう流れは大歓迎です!後半話だけなら★4コミックス通してなら★3色々惜しいコミックス。
読んだよ〜の足跡代わりにポチッと→更新の励みに

10DANCE(井上佐藤著)1〜2巻
 JUGEMテーマ:BL漫画
ずっと気になってたこの漫画、ついに買っちゃいました。むちゃくちゃ面白い〜 何度読み返したことかっ!BL云々以前に漫画として面白い!

あらすじは…鈴木信也と杉木信也は、それぞれ社交ダンスのラテンダンスとスタンダードの日本チャンピオン。杉木からの提案で2人は互いの専門ダンスを教え合い、10種類の社交ダンスを競う「10ダンス」に挑戦することになった。しかし似ているのは名前だけ、性格も気質も正反対の2人は、反発しつつ衝突を繰り返しながらも、その都度カベを乗り越えて練習は軌道に乗り始める。そんな時、本場イギリスの世界戦で踊る杉木を間近で見た鈴木の中に、杉木と同じ舞台に立ちたいという強烈な欲求と身に覚えのある感情が芽生え始める(コミックより抜粋)

この著者さんの漫画、初めて手にしたんですが、面白いし、なんと言っても絵が抜群に上手い!びっくりしました。社交ダンス漫画ですから動きの難しさが半端ないんですが、それでもその難しい身体のラインや構図、特に見開きページの迫力は半端ない!これ読んで、社交ダンスを一度、生の現場で見てみたくなりました!

ま〜本当にBLってジャンルは侮れないですね〜こ〜いう上手い方がそこかしこに隠れてる。また、ちゃんとストーリーが確立していて、恋愛要素以外にも読ませる要素がたくさんある漫画です。むしろ恋愛がなくても断然面白い!

特に2人の男性のくっつきあって踊る姿は圧巻です!筋肉の1つ1つが躍動感に漲り、大の男2人が本当に嬉しそうに踊る姿は、読んでいるこちらも嬉しくなるくらい。又、著者自身が難しい題材ながらも楽しんで描いているのがビンビンと伝わって来ます。

そしてキャラもいい!実はこの2人、2巻時点では既にお互い恋愛感情の様なものはありますが両方ノンケの為、普通の短編BLなら、このままHに突入するであろう展開が、ダンス漫画なので、そうはいかない。多分、最後にこの2人が公式に踊る場面で締めくくるだろうと思うんですが、それでも「その場面を是非紙面で見てみたい!」と思わせるだけの大きな魅力がこの作品にはあります。

個人的にはクールで堅物の杉木が可愛くて、確かにこの杉木がぐちゃぐちゃにされるHシーンは見物だろうな〜と。何度も言いますが、絵はものすご〜く上手く、筋肉の描き方は本格的だし、外人に至っては顔のラインがむちゃくちゃ上手い。特に手フェチの私は、この方の手の描き方が凄い!と思わず唸ってしまう程。本当に手だけで色んな感情を多彩に表現しています(それは、手の筋(すじ)1つ1つが、どこに力を入れているのか見てとれる程。この方、絶対に手を描くのが好きな方だと思う)但し、かなり人物が肉厚で、いわゆるむっちり系。だからこそ余計リアルです。

少し気になるのが、セリフ以外の著者が手書きで小さく書くキャラのアドリブの多さ。これを入れないとストーリーが成り立たないんでしょうね〜。のだめもそう。だけど、のだめの場合は、このアドリブがひつこくないし、むしろこのアドリブ1行で1時間くらいのたうち回って笑えるんですが、この方の手書きアドリブはちょっと心情をバラし過ぎる感があり、もう少し控えてもいいかな〜と(個人的にはだけどね)

ですが、漫画としては文句なしの★5。続きが楽しみ〜♪お勧めです!
読んだよ〜の足跡代わりにポチッと→更新の励みに

↓以下は拍手(メールフォーム)返信です(反転してお読み下さい)
続きを読む >>
IN THESE WORDS 2 (Guilt|Pleasure著)
 JUGEMテーマ:BL漫画
来ましたよ〜2巻!待ちに待った1年半振りの続巻です!相変わらす表紙が美しい今回も語りが熱いです!そして、かな〜りのネタバレ注意!!(おそらく本作はサイコサスペンス物ですので、まだ未読の方は読まない方がいいかも〜)

あらすじは…精神科医・浅野克哉への警察からの極秘要請、それは、3年で12人を殺害した殺人鬼・篠原のプロファイリング。しかもその任務は、殺人鬼からの逆指名だった。任務の日から、浅野は悪夢に取り憑かれる。夢の中、浅野は顔の見えない男に監禁され、犯され続ける。交差する夢と現実。そして、ある夜、ついに殺人鬼は牙を剥く…(コミックより抜粋)

この方の漫画は私、見ているだけで変な脳内物質がだだ漏れしちゃうくらい好物です

さて、1巻では嫌がる美形精神科医 浅野先生とそれを陵辱し続ける連続殺人犯 篠原の図↓でしたが、実はここにきて大きなどんでん返しがっ…そして第三の男が出現!物語は大きく動き過去へと突入。
1巻で疑問に思った、例えば日本警察の警備の甘さとか、そ〜いうのがすべて捜査の一環だった事が判明します。という事は…篠原は…何故 浅野先生にあんな酷い事をするのか…2巻を読んだ後にもう一度1巻を読み返すと(特に冒頭の小説部分は必須です!)読者を欺く作者のトリックの数々が明らかになります!つまり…ずっと篠原と思っていた人物が「篠原ではない描き方をしていた」という作者のトリックに。ここが1年半も読者を騙し続けていたこの物語の凄さですね〜

そして1巻の最後の方で篠原が「ずっと君を待ってたんだ…本音が出ると…」とポロリと本音をこぼすシーンがあるんだけど、これね〜2巻の過去編を読んでから、このシーンの篠原の顔を見ると泣けてくる。切な過ぎて…

という事で…1巻で時折見せる篠原のあの寂しそうで微妙な表情や言動の数々が2巻で明らかになります。これが1巻のあとがきで作者が語っていた「いずれ恋愛面は出てきますから」だったのね〜(1巻読んだ時は「これでどうやって恋愛に持って行くんだろ」って心底思ってたけど、今回なるほど〜こう来たか〜って感じでしたヨ!)
↑こちら裏表紙。1巻の裏表紙と対になってますね〜浅野先生、相変わらずお美しい!

そして、この度を超した捜査を画策した張本人こそ…何を隠そう浅野先生本人だと言うから これはめちゃくちゃ面白くなってきたぞ〜つまり、浅野先生の「抜け落ちた記憶」こそが捜査の一番の鍵であり「自分をとことん痛めつけ、究極の状態まで故意に追い詰める」という人間の極限状態を通過しないと、彼自身のその記憶は呼び起こせない、と精神科医本人だからこその分析(プロファイリング)に基づく極秘捜査が繰り広げられていた、という1つの事実が浮かび上がってきます。

そこでふと…「アレ?!これ、どこかで読んだゾ」と思ってたらデスノートのライトと同じ様な手段じゃあないですか?!確か…あの時のライトは「自分の記憶が無くなる事を予め分かっていた為、自分を恐怖に陥れる事を自ら画策する」というシナリオを実行するシーンがありますが、ソレに似通った感じがあります(デスノもコレも両方 原作が字書きさんなので、やっぱりお話が、かなり入念に込み入って作られてるのではないかと思いますね〜)

勿論、今回の2巻ではソコまでの詳細はまだ謎に包まれたまま次巻に持ち越しとなっていますが、3巻では「なくした浅野先生と犯人の記憶の断片」がクローズアップされるのでは?!と。
で、2巻の過去編では浅野先生と篠原の出会いからHシーンまで。もうもう浅野先生っ!そんなに突っ込んだら喉突いちゃいますよ〜ってな濃厚シーンやフリ○ン&白シャツ(↑こんな素敵な表情ですが下はフリ以下同文…)で礼儀正しくステーキをお食べになるシーンや、あんなこんながてんこ盛り。そして個人的にすご〜く萌えた浅野先生独自の美学っていうのかな〜それをこの↑ですます調で上目遣いに(フリ以下同文)語られると…はぁ〜たまらん。

今回も密林では賛否両論ですが、私は絵だけでも★5二乗三乗当たり前ですし、過去に遡るお話は大好きなので勿論★5のお勧めです!
↑そして今回、浅野先生の7年前のNYでの恋の漫画24pの小冊子が付いてきます(一説によると4年前という噂も)この短編、続きがあるみたいですね〜かなりラブラブです。しかも舞台はNYという事で本編より違和感ナッシング。ちょっと可愛い浅野先生に出会えますお得感満載。


読んだよ〜の足跡代わりにポチッと→更新の励みに
テンカウント(宝井理人著)
JUGEMテーマ:BL漫画 
話題の本、この表紙につられて買ってしまった。結果、良かった!極度の潔癖性の美人社長秘書と心理カウンセラーとのお話。

あらすじは、潔癖症の社長秘書・城谷は偶然出会った無愛想なカウンセラーの黒瀬から、潔癖性を克服する為の個人的なカウンセリングを受けることになる。10項目を1つずつクリアする療法を進めるうち、次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが…(コミックより抜粋)

表紙のインパクトが凄いですね〜でも、この表紙の様な場面は一切出て来ません。著者もあとがきで表紙詐欺と怒られてもしょうがない、みたいな事を書いてられる様に、エロもキスも一切なし。著者作「セブンデイズ」よりも「花のみぞ知る」よりも、エロのペースが遅いです。(「セブン…」では2巻通してキス止まりでしたが、次作「花のみ…」は最後はきちんとエロシーンを描いてますので、今回も期待しましょう)

ですが、ストーリーがきちんとあるし、城谷が黒瀬を段々好きになっていく行程が、じっくりじわじわと描かれていて、そんなシーンなくても読ませるBL作品。まだ1巻ですが、城谷が何故潔癖性になってしまったか、黒瀬が何故初対面から城谷に興味を示したのか、がまだ語られていません。その辺は2巻以降でしょうか。

私は宝井さんの作品の良さはなんと言っても爽やかな絵柄だと思っています。とにかく絵とペンタッチが綺麗。特に今回、美人社長秘書の城谷は物語上95%以上が三つ揃いのスーツ姿なんですが、美人+手袋+三つ揃いスーツで、これだけでも買って良かった笑。

ただ、ちょっと私的に惜しいのは、「花のみ…」もそうでしたが、主人公が若干女々しく感じます。今回城谷は特に泣きぼくろがあるので、よく泣きますめそめそと。それで萌える方にはより好物でしょうが…ごめんなさい。

キスもありませんが、萌え要素はあります。私は一見無愛想な黒瀬の職業上なのか、城谷に体する何気ない気遣いにとても好感を感じました。城谷は10項目を空欄にするのですが、その10項目が何なのか…がこの物語のポイントな予感。タイトルにもありますしね。

えっ〜と評価は★4.5 色々書きましたが、やはり何度も読んでしまうので、面白いんでしょう。ペースは遅くてもいいから、2人のじっくりと触れ合っていく様子を繊細なタッチで今後も描いて頂きたい作品です。

それでも優しい恋をする(ヨネダコウ著)
 JUGEMテーマ:BL漫画

↑重大BLニュース!「どうしても触れたくない」が実写映画化されます!BL漫画が実写化されるのは初めてじゃ〜ないかな?!タクミ君シリーズは基本小説だから(漫画もあるけどね)すごいですね〜ちょっと見に行ってみたいかも。どんな実写になるのか気になる。BLはファンタジーだから2次元止まりが鉄則だけど、3次元のBLってどんな風になるんだろう…以前、木原音瀬の「美しいこと」の舞台化があったけど、あれは是非見たかった!というか、あれは舞台化よりも先に漫画化して欲しい作品。あっまた脱線。では本題に。
ヨネダコウの新作です。と言っても、実はこちら上述の大ヒット作「どうしても…」のスピンオフ本。殆ど同人誌発表作ですが一話だけが雑誌掲載です。

あらすじ…出口晴海が好きになったのは、小野田良。三歳年下のストレート。気がつくと好きになっていた。友達でいい。そう思っていたのに、どんどん好きになっていった。素直になれなくて、不安になって、ささいなことに幸せを感じて、言えない言葉がたくさんたまっていって…誰かをすきになる切なさと幸せがここに。(コミック紹介文より抜粋)
↑左側が出口。右の黒髪があの小野田です。こんなにカッコよかったっけ〜?!黒ブチの眼鏡しか印象にない。

そう、あの外川の部下で課長を引き継いだ、ちょっといい人の脇役・小野田のお話です。「どうしても…」の最後の辺りの描き下し「小野田課長の憂鬱」に、小野田が外川に長々と「大丈夫…まだ血迷ってません」のメールをするシーンがあるんだけど「そのネタ」がココで一冊丸々生きてます!

実は「どうしても…」の私のレビュー評価が低いんですが…ヨネダさんの漫画は慣れて来ると都昆布の様に、後からじわじわ〜と味が出て来るんですね〜。それと、キャラクターが憎めない。又、中村明日美子さんもそうですが、キャラ同士のセリフの応酬のテンポがいい。

で、今回の「それでも…」は、あとがきでヨネダさんもこう書いてます「トラウマもないし、特別辛いことも吃驚するような事件も起こりません。ほんのり気に入っていただけたら嬉しいです」と。本当にその通り。でも、そこそこ楽しめます。

ヨネダさんの一番の特徴は言葉の巧みさだと私は思っています。ぐっと来るセリフがところどころにある。「どうしても…」の大ヒットの後、何年もコミックスが出ませんでしたが、今思えば、あの後すぐに同人誌でコレを書いていたんですね〜。それがこうして数年後実を結び単行本化。そうして去年、今年と立て続けに4冊もコミックスを刊行され映画化も決定し、ノリにノッているBL作家だと思います。

なんか、作品について全然語ってないな〜評価は変更して★4〜4.5もしかしたらヨネダ作品なので後で評価が上がるかもしれないけど。読みやすく、とてもほんのりいい感じの作品です。が、私は「囀る鳥…」の方が好みなので、こういうほんのり系のヨネダ作品はパンチが足りない感じが否めないんですよね〜。でも「どうしても…」がお好きな方ならおススメです。きっと2倍楽しいと思いますよ〜。


読んだよ〜の足跡代わりにポチッと→更新の励みに
囀る鳥は羽ばたかない 2巻(ヨネダコウ著)
 JUGEMテーマ:BL漫画
首を長〜くして待ってました待望の2巻!あんまり待ちどおし過ぎて、郵便受け何度見に行ったか!(以下ネタバレあり)

あらすじ…ドMで変態、淫乱の矢代はヤクザの若頭。本音を決して見せない矢代の元で付き人兼用心棒として働く元警察官でムショ帰りの百目鬼(どうめき)は、その矢代を綺麗と言ってはばからず、心酔している。だが、矢代が昔から想いを寄せる影山と、その恋人久我の存在を知ると、次第に百目鬼の矢代への想いも変化し、それを自覚していく。そんな折、矢代が何者かに狙われる。闇の世界で傷を抱えて生きる男たちの物語。(コミックより一部抜粋)

ま〜こんなに読むのに時間のかかるBL漫画は他にないよ〜。ってか…厳密には、読むのに時間がかかるんじゃ〜なく、読んでその世界に浸った後、なかなか簡単に日常に戻って来れない…と言った方が正しい。そして何故か何度も何度も読み返してしまう。

もうね…この矢代っつ〜キャラが余りに魅力的。何やっても愛おしい。その感情は彼の廻りの男達も抱いていて、矢代が自分でも自覚していない彼の矛盾した感情をところどころで男達は吐露するんだけど…そこが何だかいい味なんだよね〜♪

あとね、やっぱり変態のエロは最強です。とにかくエロい。

自称変態で46時中シモの事しか頭にないくせに、その心の中は…自分に対して(身体を重ねる男達から)好意を寄せられる事に死ぬほど吐き気がするという矛盾を抱える矢代。それに(ちゃんと)気付いて「勃つ」ことから無理矢理 自分を押しとどめる百目鬼。この二人の物語の着地点が全く想像出来ない。

前回の1巻刊行までに4年掛かったのに、今回は作者がこの作品にノッているのか、刊行ペースが早い。すごく楽しみながら描いているだろうな〜

「男ってどういう生き物?」というBLにおける究極の問いに、真っ正面から体当たりしてる作品。勿論★5×55555〜♪

最後に…私、ヨネダさんの「どうしても…」が何故あんなに突出したBL作品なのか全くわからなかったけど、ヨネダ作品とは読み返せば読み返すほど、噛めば噛むほど味の出てくる都昆布の様な作品なのかもしんないな〜と今更ながら思う今日この頃です。
読んだよ〜の足跡代わりにポチッと→更新の励みに

スメルズ ライク グリーンスピリット(SIDE A&B2冊)永井三郎著
 JUGEMテーマ:BL漫画

ずっと気になってた漫画。読みました。うん、タイトル通り「蒼クサい青春」の匂いがします。

あらすじは…ど田舎に住む中学生、三島はクラスメイトの男子からイジメを受けていた。理由は三島が「ホモっぽい」から。実際に三島は女装に興味がある、同性が好き、”人とはどこか違う”…口に出来なかった悩みを打ち明ける事で、クラスのいじめられっ子だった三島と、いじめっ子だった桐野は固い絆で結ばれる。しかし、束の間の平和は、三島が社会科の教師・柳田に目をつけられてしまった事からガラガラと崩れ始める。そして、もう一人のいじめッ子の夢野が三島に寄せる本当の想いとは…。小さな田舎町に駆け巡るウワサや息子への多大な期待を寄せる母の想い、その全てと対峙しながら三島と桐野、2人が導き出す答とは…。(コミックスより抜粋)

まず、この画像のインパクトが大丈夫かどうか…
社会科教師の柳田先生。はい、もう一枚。
怖い〜怖過ぎる〜 ただ、この絵が大丈夫だったら、この漫画も大丈夫。

お話は、ど田舎に住む「自分は、もしかしたらゲイかも…」をまだ認識しきれていない甘酸っぱい少年達の物語。そこへ↑この怖〜い(ホントに怖いの)少年嗜好のゲイの大人が彼らに関与してくる事で物語は一気に加速する。

この柳田先生の壊れ方が妙に説得力があってリアル。壊れた人ってこんな感じなんだろうって言うのが…最後の捨て台詞とか、もうもう…ホント上手い。

そして、この物語のラストが…三島、桐野、夢野の3人の大人になったその後の生活の様子が描かれているんだけど、それが…泣ける こ〜いう人、本当は日本にたくさんいるんだろうな〜という…この物語、ギャグ顔が漫画の半分を占めるのに、妙にリアル。BLってファンタジーっていうお決まりの鉄則が、この物語には全くない。

BLによくある「男なんて…」って言ってたノンケが、いつの間にか嫌いだった男とあんあん言ってしまう様な、そんな展開は微塵もない。ゲイの人が読んだら、どう思うだろうな〜って思わずにはいられない、そんな漫画。

ただ、惜しいのは絵。すごく綺麗な絵なのに、漫画の半分がギャグ顔。もう少しシリアスタッチなら、もっと受け入れ易いのにな〜とこれは私の趣向。なので、そこを差っ引いて−1の★4。読む人を選ぶゲイ漫画です。
読んだよ〜の足跡代わりにポチッと→更新の励みに
坂の上の魔法使い(明治カナ子著)
 JUGEMテーマ:BL漫画

すっごく気になってたシリーズ。始めての作家さんでしたが買って大正解!! 本当にBLってジャンルはつくづく人材の宝庫で底がないな〜と。この作品、BLというジャンルに押し込めておくのは勿体な過ぎる!! もっともっと広い範囲の読者に読んで欲しいし、木原音瀬の「箱の中」「檻の外」以来…映画化されてもいいと思える作品。

あらすじ…魔法使いが多く住む町ゲルの外れの荒れ山に、魔法使いのリーと弟子のラベルは住んでいる。そんなラベルの成長を、ときに厳しく、ときに温かく見守るリーは、その姿にラベルの父親であり、かつて存在した大国セロハンの亡き王カヌロスに想いを馳せる。かつてその王宮に使えたリー、王宮に仕える魔法使いに恋愛は御法度だった。その王の復活を目論む元リーの使役リリドの狙いとは…

漫画なんだけど…読み終わった読後感は分厚く質の高い一冊のファンタジー童話を読んだ感覚です。しかも絵が本の挿絵の様な…ザクザクとした不思議なペンタッチでわざと描かれており、まるで本物の童話を読んでいるかの様な錯覚に陥らせます。

但し一つ注意する点は、かなりおどろおどろしい描写も随所にあり、このペンタッチなので余計グロさも倍増の為、覚悟が必要。絵が残像に残りそうな強烈さがあります。

もう本当に、この物語を単行本3冊できっちり纏め上げた手腕には脱帽 色々な部分に散りばめられた伏線の設定に全く違和感がない上に各々キャラクターの魅力に満ち溢れています。

ただ、BLという感覚で読むと面食らいます。殆どエロなし。どちらかと言うと「良質のファンタジー作品」として読んで欲しい。(かと言って子供にも読ませられるかと言うと、そこは微妙)

見せ場は王とリーの主従を越えた関係の辿る末路です。そして、最後まで一気に読むと…なんとも言えない幸福感にふっと包まれる…そんな良作(しかも何度読んでも飽きないのに、毎度同じコマで泣いちゃうのよね〜) 

読者に媚びを売っていない。最後まで物語の質を追求した作品です。勿論★5。ハリポタやロード オブ ザ リングとかのファンタジー小説好きな方は是非(映画化希望
「花は咲くか」日高ショーコ著
 JUGEMテーマ:BL漫画
待望の「花は咲くか」大詰め4巻。あらすじはこちら(以下ネタバレを含む)

最初、とあるBL小説の挿絵の上手さから 追いかけた日高さんですが、自身のレビューを読み返したら この1巻が初めて手にした作品…以来どっぶり日高さんにハマる。

BLとしてど〜なの、とか…エロ度はとか…そ〜いうのは他の方に任せて…やっぱり私はこの方の絵が好きなんです文句なしに。身体のライン、キャラの表情や描き分け、構図、角度、デッサン、コマ割や描き込み具合等々どこを取っても文句なし。歪んでる箇所が全くない(これ、実はBL漫画では意外に数少ない!)

それとね、年齢によるキャラの描き分け。これがきっちり出来ています(しかも何段階もの過去回想シーンがありキャラの年齢がすべて変化するのも含め)絵がきっちり描かれていると お話に没頭出来ます。これが出来てないと、私の場合はリアル感に欠けてお話に没頭出来ないのよね〜

…という事でお話。「憂鬱な朝」もそうですが、この「花は咲くか」もBLでは敬遠されがちな成長物語です。しかも主人公だけでなく、脇キャラもみんな何がしかの成長を遂げていて、それがとても爽やか〜♪な読後感を生み出しています。

死んだ父親の影を追い「人」自体に興味が無かった大学生の蓉一、一見人あたりはいいが「人」が離れていく事を当たり前の様に冷めた感情でしか受け止めていなかったと気付く38才広告代理店のやり手ディレクター桜井、彼ら2人を取巻く大人と青年達。

実は私、この作品の中で大人の男性陣の描き方がものすご〜く好き!本当の大人の男を描けている!特に父親の蓉介と その親友柏木。こ〜いう単なる親父キャラと一言では言い切れない人間的な魅力の脇キャラが更に作品の幅を広げています。

そして次の5巻で最終巻ですが、1巻からずっと伏線で何度も回想で出てくる「関わったすべての人達に尊敬と強烈な印象を残す蓉一の父親『蓉介』」が何故一人息子の蓉一を残し夫婦揃って心中自殺したのかが明らかになり、お話はココで大詰めを迎えます。

最初は蕾の様に堅かった蓉一の心が初めての愛に触れ、ゆっくりと花開いていく…その蓉一に大人になり上手く封じ込めていたはずの感情を解きほぐされてゆく桜井の心、この2人の心の「ひだ」がゆっくりゆっくり花咲いていく、これがタイトル通りメインのお話の軸になっています。

ともかくすべてがゆっくりと進み、4巻まで長かった〜と言いたくもなりますが、もう一つの連載「憂鬱の朝」と この「花は咲くか」の両連載共に5巻で(おそらく)終息予定。両連載を別雑誌で交互隔月に描き、殆ど同時期に執筆していた日高氏にとって5巻というBL漫画のペースは、長い様な短い様な…でも描きたい事を全部描けるベストなペースではなかったかと…(手を抜かないと言えば、コミック発売時に大幅に改筆する事でも有名ですね〜)

同時期に執筆のこの2作品ですが、これまで同様 手を抜かず、最後まで走りきって欲しいと思います。★4.5
読んだよ〜の足跡代わりにポチッと→更新の励みに